平成17年10月 9日

横浜市議会議員へ

脳卒中専門の医師が毎日24時間常時待機する救急医療回復のお願い
「脳卒中から助かる会」
代表 上野正
同 吉田孝
この10月から、脳血管医療センターで土、日、祝日の救急が停止されることとなり、私達にとって大変な事になりました。
 センターではこれまで「毎日24時間脳卒中専門の医師と、MRI等が常時待機」して居てくれたのですが、こうした医療体制を備えた病院はセンター以外市内には 一つもありません。
 私達は大部分がセンターの通院患者なので、当面は休日に再発しても受け付けてくれるとも伝えられますが、他の人達は断られるのです。脳卒中は何時発症するか 分かりません。これまでなら何時発症してもセンターに行けば受け入れてもらえ、手遅れの危険が本当に少なくて済みました。
 脳卒中は発症後3時間以内が勝負とも云われます。これからは土曜の夜など発症したらセンターではお断り、運ばれた病院の当直が脳卒中専門の医師でなければ、 翌日まで待たされ、手遅れで死ぬ場合も起こる。市民(脳卒中患者予備軍)に取っては文字通り生死の問題です。(かつての小渕首相の死も脳卒中治療の手遅れによる とのことです。)

 これまで市に対してはセンターの医師の補充を何回も何回も求めてきましたが、実際はますますひどくなる一方です。医師の定員20数人のうち11人も欠員です。 聞いてみるとこれまでの補充の努力といっても実は限られた医局に対しての要請が主で、公募もして居らず、広く熱心に求めていないので、結果が出ていない。 患者、市民にとっては危険がどんどん増すばかりです。

 こうなってくると、私達としては私達市民の代表である市会議員の先生方に何とかして「毎日24時間、脳卒中専門の医師とMRI等が待機する体制」を回復させるよう お願いする以外にないという思いを深めています。

 私達は本年4月から脳血管医療センターの救急医療の維持・充実と、松岡先生の復職を求める署名運動を始めました。9月27日現在までに一万人を越える14,236人が 署名され、その中には著名な方々もおいでになります。

 9月27日には差し迫ってくる生命の危機を訴えたいと私達「助かる会」として初めてのデモ行進を致しました。足弱が多いので距離は短いものでしたが、それでも 約50人が参加しました。
 その他にも、市に対して私達なりに幾つかの要望を出して改善を求めました。こうした要望の資料などもお送りいたしますので、御覧頂ければ幸いです。
 ご多忙中の事と存じますが、どうかご検討の上事態改善のためご尽力下さるよう切に切にお願いいたします。

 付記.「中田市長発言取り消し要望」に付けた表をご覧頂くと、センターの医師は2001年から2004年まで丁度生物の呼吸のように、例年8~9人 減り、ほぼ同数が補充されて来たことが分かります。名医と言われる先生方もこうして来任されたのです。今年はこの補充を止めたために現在のようになってしまい ました。今年からなのです。市長が言う「センターの魅力不足」などのせいではありません。





9月27日のデモ


横浜開港記念会館
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