平成18年 1月17日

横浜市立脳血管医療センター看護部による個人情報漏洩問題について
横浜市長 中田 宏殿
「脳卒中から助かる会」
代表上野 正  
同吉田 孝

                             
 事実の説明 昨年12月26日、上記センター元医師による人事の異議申し立てに関る横浜市人事委員会 第一回公開審理が行われ、同センター元職員の飯野光治医師徳州会茅ヶ崎病院所属)が横浜市側の証人として証言 した。
  飯野医師は元同僚として、申し立て人を批判し、根拠のひとつとして、センター内の職員が平成14年に 申立人の上司に提出した書面を引用している。
  この書面は申立人の言動を非難したものであるが、そこには申立人以外の複数の医師と看護師の個人名、患者の 病状等も記載されている。
  飯野証人は平成17年にセンターの医事課から陳述書を書くよう頼まれ、センターの看護部で書面を入手し、 この内容を人事委員会への陳述書に転記したと証言したが、証人は平成16年3月にはセンターを既に退職している。
  飯野証人は、この書面が看護部から同証人に提供されたものか、同証人が看護部に立ち入って看護部の了解なし にこの書面を持ち出したものか明言していないが、この書面はセンターの個人情報に関連したセンターの内部文書 である。
  看護部の手から証人に提供されたのであれば、部外者に対する看護部直接の個人情報漏洩であり、もし証人が 看護部の了解なしに書面を持ち出したとすれば違法行為であって、看護部と管理部は文書管理の責任を問われねば ならない。

 同センターの看護部では平成16年にも、カルテ開示請求中の患者の病状などの情報を含む重要文書と フロッピーディスクを看護師長が内規に反して持ち出し、紛失した事故が報道された。
  私達市民としては、人の命を預かる病院の看護部において個人情報が漏洩されたり、ひそかに持ち出されて 失われたりすることは重大な問題と考える。

市長に対する要望 この事態に鑑み、次の三点を正直に実行することを求める。
1.今回の個人情報漏洩の詳細を調査し、事態を正確に把握すること。
2.今回の事態に対する責任を明らかにし、的確な処置をとること。さらに、再発防止の
対策を取ること。
3.上記の結果を私達に具体的に回答し、市民に対しても公表すること。